飛行機が高い所を飛ぶのはなぜ?それには意外な理由があった
今回は飛行機の話。
今のところ、この世に存在する乗り物の中で一番速く移動できる乗り物・飛行機。日本は海に囲まれているので、外国に行く際もほぼ必ず乗りますよね。
- 飛行機に乗った時にふと浮かんだ疑問
- 理由その1、墜落する際に、被害を最小限に抑える手を打つ事ができる
- 理由その2、空気抵抗が少ないからスピードが出しやすい
- 理由その3、天気の影響を受けにくい
- 理由その4、鳥や虫などが少ない
飛行機に乗った時にふと浮かんだ疑問
僕もよく海外旅行に行くので乗ることは多いんですが、この前機内の窓から外の景色を眺めていた時にふと思ったんです。
「こんなに高いところまで上がる必要ある?」
もちろん、世の中の飛行機がみんな羽田空港や伊丹空港の近くとかでよく見る、あの高さで飛んでたら、毎日うるさくてたまらないでしょう。
前に阪神高速池田線の伊丹空港付近を車で走っていた時に、ふと気がつくと頭上を巨大な鉄の塊がふわふわと揺れながら飛んでいて「墜落するのか!?」と思った事があります。
さすがに離着陸以外の時もあの高さで飛んでたら恐いですよ。見てる方も乗ってる方も。
でも時々、雲を突き抜けた後もさらに上昇を続けて、ものすごい高さを飛んでる時ないですか?あれはなんで何だろう?って思ってたんですよ。
そしたら僕以外にも同じ事を思った人がいたらしく、Redditというサイトにこんなスレが立っていました。
「飛行機はなぜあんなに高いところを飛ぶ?」というスレ。
ある程度高いところを飛ぶ必要があるのは分かるけど、高度9000メートルの天空まで上がるのはなぜ?とスレ主。うん、彼とは気が合いそうです。
スレが立った直後から、飛行機を愛する有志達がかなり詳細な理由を述べたレスを大量につける事態に。そしてそのレスに対して「いや、その現象にはこういう側面もある」という補足レスまで付いていました。中には専門的すぎて理解できないものも。
今回はその中から「ほぉ〜」と思ったものから紹介していきます。
理由その1、墜落する際に、被害を最小限に抑える手を打つ事ができる
いきなり恐い話ですいませんw エンジンが全停止して墜落を余儀なくされた場合の話です。
「飛行速度は命 飛行高度は命の保険」という言葉があるそうで、命に直結する飛行速度が万が一保てなくなっても、高度が充分あれば命の危険を最小限に抑えられるんだそう。
有志によると、高度300メートルでエンジンが停止すると墜落するまでに3キロしか滑空する事ができないけども、高度3000メートルで止まると30キロ滑空する事ができる。30キロ滑空できれば、アメリカ東海岸ならどこかに不時着する空港等を見つける事が出来るんだそうです。
墜落までの時間稼ぎができる・・。その発想はなかったです。
理由その2、空気抵抗が少ないからスピードが出しやすい
高度が上がるほど空気が薄くなりますよね。空気が薄くなるということは「空気が少ない」って事なので、空気抵抗も少なくなるんですよ。だからスピードが出しやすくなるんです。
スピードが出しやすいって事は燃料の消耗も抑えられる。そしてその結果コストも抑えられるんです。いい事ばかりですね。
理由その3、天気の影響を受けにくい
曇りや雨の天気を作り出してるのは雲ですよね。だからその雲より上に行ってしまえば常に快晴です。
僕も飛行機に乗ってる時に、飛び始めた時は暴風雨だったのに、雲より上に上がりきると雨がピタっと止んで青空が見えていた、って事が何度かあります。これも他の乗り物には享受できない大きなメリットですね。
ちなみに飛行機は悪天候に弱いイメージがありますが、それは離着陸の時だけで、一旦飛びたつと台風の中でも普通に飛べるそうですよ。
理由その4、鳥や虫などが少ない
確かに雲の上では鳥が飛んでるのをほとんど見ません。
というか、もし鳥や虫がたくさんいたらヤバいですよね。そんな所を飛行機がビュンビュン行き交ってたら、生き物たちも避けられません。
なんかゴオオオって音がなってるなぁ・・と思ったら、突然時速1000キロとかで巨大な鉄の塊が突進してくるんですから。毎日バードストライク祭りでしょう。
離着陸の時以外は、上空で動物と飛行機は高度を譲り合って共存している。いい話です。
以上、飛行機が高いところを飛ぶ理由でした。