今回はストリートビューと海外旅行に関するちょっとした話。題名からも分かるように、極端な話ですw
今さらなんですが、ストリートビューって革命じゃないですか?
家にいながら世界中の道をネット上で歩く事ができる。しかも大都市の一部だけとかじゃなくて、辺境の田舎とかも結構対応してますよね。
これって、街歩きを旅行の主な目的とする僕みたいな人にとっては、現地に行く理由の3分の1ぐらいがなくなったも同然なんです。
例えば「この前行ったニューヨークの金融街。時間がなくてメインの道しか歩けなかったなぁ。あの隣の道はどんな雰囲気だったんだろう」と思ったとしますよね。
ストリートビューがない時代だったら、その情報を得るにはもう一度現地に行く必要がありました。「ニューヨークの金融街のメインストリートの隣の道」なんていうピンポイントな情報が載ってる本とかサイトなんて、そうそうないですからね。
でも今は違います。Google mapを開いて地図上で長押しすれば、すぐにその場所の写真が出てくる。
少し前まではストリートビュー上で歩き回るのはちょっと不便だったんですが、去年ぐらいから操作方法が変わって、かなり歩きやすくなりました。
もちろんストリートビューで単に確認するのと、実際に現地に行って五感で感じる“現地の雰囲気”は違います。
でも上のニューヨークの例の場合、僕は金融街のメインストリートの雰囲気は知ってるわけですよね。するとその隣の道ぐらいは、ストリートビューの画像を見るだけでもかなり推測できてしまうんです。
するとどうなるかというと、もう現地でムダに長い時間をかけて街歩きする必要がないんですよ。現地に行ってその街の“大体の雰囲気”を掴んで、主要な場所の街歩きを楽しんだら、あとは日本に帰ってからストリートビューで探検すればいいんです。
これには3つのメリットがあります。
- 旅行が永遠に終わらない。帰ってからもずっと楽しめる。
- 現地での探索をかなり省略できるので、より多くのエリアや街に行く事ができる。
- 街歩き以外の目的(食べ物や現地人との交流など)にもっと時間を割くことができる。
よく「家に帰るまでが旅行」とか言いますけど、僕の場合、帰ってからも旅行は続いています。
現地ではネットで感じることの出来ない「味」「ニオイ」「空気感」等に重点を置き、家に帰ってからはネットの画面にそれを重ね合わせて「視覚」「聴覚」を中心に旅行が進んでいく。
しかもネット上で出来るバーチャル探検はストリートビューだけじゃありません。
最近Google earthの3D表示がめちゃくちゃリアルになってるの知ってますか?
これ東京の秋葉原付近をGoogle earthで3D表示したものなんですけど、かなりリアルですよね。一瞬本物と間違えるぐらい。(それは言い過ぎか)
これに対応してる国や地域は、家にいながら空中散歩もできちゃうんですよ。現地に行ってもこの角度から街を眺める事はできないですからね。もう現地超えちゃってます・・。
さらにYoutubeの車窓動画を観れば、現地の乗り物だって乗れちゃいます!
ドバイのメトロの前面展望動画です。39分あたりから未来都市感がすごいので是非ご覧ください。
街は歩けるし、空中散歩はできるし、現地の乗り物は乗れるし・・。しかも全部無料ですよ?なんだこの至れり尽くせりは。
こんな素晴らしい時代に「生きてても楽しい事なんか何もない」って言う人の気がしれないですよ。こんな地上の天国みたいな時代、未だかつてなかったと思います。
家にいながらこれだけバーチャル旅行できるって驚異的だと思います。疲れないしお金もかからないし。
IT革命万歳!・・と言いたいところなんですが、これってメリットばかりじゃないんですよ。ここで僕が思う、「ネットが便利すぎる事によって起こるデメリット」をあげてみます。
- 現地に着いた時の感動が昔に比べて少ない。
- 旅行が便利に出来すぎて「冒険してる感」が弱い。
要するに、下調べが“出来すぎてしまう”んですよ。初めて来た場所のはずなのに、すでに見慣れた景色になってたりする。「これがフランスかぁ〜!」みたいな感動が前より減ってると思うんです。
「現地に行かないと分からない事」があまりないので、事前に調べたことをこなす感じになってるというか・・。まぁ国にもよりますけどね。
だから最近は旅行に行く前は、現地のストリートビューとかYoutubeとかを観すぎないようにしてます。
で、帰ってきてからバーチャル旅行に旅立つ。それが進化しすぎたネットとの良い付き合い方かなぁ〜と。
以上、ストリートビューと海外旅行の話でした。