東京と大阪のノリの違いなんて実はほとんどないっていう話
こんにちは、どすこいです。今回もまた共感を得られなさそうな話です。
以前から何度も書いてるように僕は関西出身ですが、首都圏にもそれなりに長い間住んでいました。
だから東京と大阪の“違い”に関しては色々思うことがあるんですね。
今回はその中でも僕が違和感を感じる「関東と関西は全然ノリが違うからね〜」←コレについて書いていきたいと思います。
「関西人はボケとツッコミが命！」はウソ？
関西人と言われて真っ先に思い浮かぶのは「お笑い」ですよね。吉本新喜劇や漫才など、大阪はお笑いの街として有名です。
吉本の本拠地であるなんば周辺や、通天閣がある新世界は、本当にそのイメージのまんまの世界。
このエリアの年配の人なら「大阪はボケとツッコミが重要やから」とかそんな事を実際に言う人もいるかもしれません。
でもあくまでこれは僕の経験上の話なんですけど、ここ10年ぐらい、大阪人がボケとツッコミの重要性を語ってるのってほとんど見た事がないんですよ。
テレビとかメディアでは時々そんなことを言う関西人が出てきたりもするんですが、現実の大阪ではほとんどいないです。
むしろそれをステレオタイプとしてバカにする人の方がはるかに多いんじゃないですかね。
「ミナミの方はそうかもしれんけど、北摂は違うねん。一緒にするのやめて欲しいわ〜」とかよく聞く話です。
ただその一方で、稀にステレオタイプを擬人化したような関西人に出会うこともあります。
急に意味不明なことを言って「キミ今のはつっこむとこやで〜！たのむわ！」とか言って自分の面白さをアピールするんですが、だいたいそういう人は面白くないです。
本当に面白い人はツッコミを要求したりしません。
そんな感じなので、「大阪人はボケとツッコミが命」というのは現代の大阪人にはほとんど当てはまらないと思うんですね。
長年続いたテレビの時代、そして今のネットやSNSの時代を経て、関東と関西のノリの違いはどんどんなくなって来ている。そう思います。
ノリじゃなくて言葉の違い？
ではなぜ巷では関東と関西はノリが違うと言われるんでしょうか？
僕も今だからこそ「ノリの違いはほとんどない！」と胸を張って言えますが、東京に住み始めた当初は、あまりにも人の様子が違って驚きました。
僕はこれ言葉の違いが大きいと思うんですね。
標準語と関西弁は言葉としては通じあうものの、イントネーションや語感、テンポ等がもはや外国語と言ってもいいぐらい違います。
だから同じセリフを言っても、標準語と関西弁では全然違うノリで言ってるように聴こえるんです。
「今でしょ！」を標準語と関西弁で比べてみると？
例えば「いつやるの？今でしょ！」というフレーズがありますね。
これ指差してドヤ顔で言うと（流行語とかになってなければ）かっこよく決まるセリフだと思うんですけど、このフレーズ、関西弁で言うとどうなると思います？
「いつやるん？今やろ！」
全然違う感じになりましたw 全く同じことを同じノリで言ってるんですよ？なのに響きが全然違う。（この下で紹介してる動画で音声聴けます）
関西と関東のノリが全然違って見えるのは、９割方これが原因だと思うんですよ。違うノリに聴こえるだけ。
つまり「いつやるの？今でしょ！」も「いつやるん？今やろ！」もそれぞれのネイティヴにとっては同じノリなんです。僕の言ってること分かりますかね？
例えば関西の学習塾で、ずっと関西弁で授業をしてる先生が「いつやるん？今やろ！」と真剣な顔で言っても全然違和感はありません。普通にカッコよく決まります。
逆に標準語で「いつやるの？今でしょ！」と言われたほうが軽〜い感じがして、あんまりカッコよく決まらないと思います。
これに関しては動画で実演してます。二つの「今でしょ」聴いてみてください。
関西弁と標準語の語感の違いはこの記事でも紹介してるので興味ある方はぜひ。
まとめ
また持論がたっぷり詰まった記事になってしまいましたが、どうでしたか？
関西から東京に出てきたばかりの人で「やっぱり東京では落ち着いてる&爽やかな感じで喋ったほうがいいのかなぁ〜？」とか思ってる方。全然そんなことないです。
関西にいる時と同じ人格のまま標準語を喋ってみてください。それで全く問題ないですから。
以上、関東と関西はノリそんな変わらないよ！っていう話でした。
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