「英語ができないと世界から置いていかれる」は本当か?
英語に限らず語学をやっていると「もう長い間勉強してるのに、ネイティヴの言ってる事が全然理解できなくてイライラする」事ってないですか?
特に英語の場合、他の言語に比べてその“イライラ度”が半端なく高いと思うんです。
だって「英語が理解できない」というのは単に「アメリカやイギリスの言葉が理解できない」という事だけじゃないですよね。
「世界共通語として使われている言語が理解できない」という事になってしまいます。
- 世界から置いていかれるってどういう事?
- その1、英語ができないと世界の“トレンド”から置いていかれる?
- その2、英語ができないと、世界の“国境を超えた人々の交流”から置いていかれる?
- その3、英語ができないと、世界の“ビジネスの最前線”から置いていかれる?
- まとめ
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英語ってかなり強烈な「世界の誰でも話せる言語」のイメージがありませんか?
英語が話せれば世界のほとんどの人と話せるような気がしてくるし、特に海外に興味のない人だと、日本人以外はだいたいみんな英語喋れると思ってる人もいるでしょう。
それは日本人だけじゃなくて、海外に行ってもそうです。
英語が通じやすい国はもちろんのこと、中国のような英語がほぼ通じない国でも、英語で話しかけて「はぁ?何その言語?」みたいな顔をされる事はほぼないです。
「英語は世界共通語」という認識は一応世界共通なんですね。
そういうイメージって、英語を勉強する上での大きなモチベーションになってる人も多いかもしれません。でも冒頭で言ったように、理解できなかった時のストレスも大きいんですよ。
なんだか世界から置いていかれてるような・・。そんな気持ちになりませんか?
僕は何度もそんな気持ちになりました。
これが例えば中国語の学習だと、理解できなくてもイメージとしては「中華世界“のみ”から置いていかれてる」感じなんですよ。でも英語の場合はイメージが「全世界まるごと」。ストレスが半端ない。
世界から置いていかれるってどういう事?
そんな強烈な国際言語である英語ですが、逆に“英語ができない”という理由で損をしたり、困ったりする事もほとんどないと思うんです。
「英語ができないと世界から置いていかれる」イメージばかりが先行して、具体的なデメリットが全然見えてこないのも、また英語の特徴なんですよ。
そもそも「世界から置いていかれる」とは何なのか?この言葉ってかなり漠然としてませんか?漠然とイメージしてイライラする前に、まずはそこを明らかにするべきだと思うんです。
英語ができないと世界の一体“何”から置いていかれるのか?これから英語を学ぶ人が少しでも楽しく学習できるように、色々な解釈で考えてみました。
それではひとつ目の解釈からいきましょう。
その1、英語ができないと世界の“トレンド”から置いていかれる?
まずひとつ目は“世界的に人気のあるもの”から置いていかれるという捉え方。
世界的に人気のあるものってありますよね。例をあげると
- スマホ
- アマゾン
- ツイッター
- ハリウッド映画
これ全部世界的に人気のあるものです。しかもすべて英語圏(アメリカ)発ですね。
これらが“言葉の壁のせい”で楽しめないとなると「世界から置いていかれてる」状態と言えるかもしれません。
でもどうですか皆さん、置いていかれてますか?
むしろめっちゃ馴染み深いものばかりですよねw
なぜ海外発のこれらの物が、英語が分からない人でも使えるのか?それはもちろん日本語版があるからです。
iPhoneもアナ雪も、出来た当初は英語が分からないと楽しめない物だったはず。でもそういった世界的にヒットするような物って必ず、日本語版が作られるんですよ。
もちろん全てのものに日本語版が作られる訳じゃありません。でも日本語版が作られないものって、大抵日本人にとって需要のないものだったりします。
そんなマイナーなものを楽しめないっていう理由で「世界から置いていかれてる」と言えるでしょうか?
そういう物も楽しみたい!という人だけ英語をやればいい話です。
その2、英語ができないと、世界の“国境を超えた人々の交流”から置いていかれる?
二つ目は世界中の“国際的な人間関係”から置いていかれるという捉え方。
世界各国から人が集まる“何か”に参加した時に、他の人はみんな英語で楽しそうに喋っているのに自分だけダンマリ。せっかく国際的な人脈を築くチャンスなのに何も話せない!あぁ、英語さえ話せれば!!
英会話教室の宣伝に出てきそうなシチュエーションですね。
これも以前の記事で同じようなこと書いたんですが、大抵の人にとって大した問題じゃないと思います。
国際交流から得るものは多いですが、それが出来ないからって「世界から置いていかれる」まで言うのは大げさでしょう。
国際交流は多様な考え方を学ぶ一つの方法であって、他にも色々な学び方があるし、日本語のできる外国人だっています。
あと世界各国の人が集まる“何か”に参加する事ってそんな頻繁にありますか?w 普通はないですよ。これもしたい人だけすればいい程度の話。「世界から置いていかれる」は言い過ぎです。
その3、英語ができないと、世界の“ビジネスの最前線”から置いていかれる?
3つめはビジネスに関するとこですね。
これに関しては、僕の浅〜い経験と見聞きした話でしか語れないんですが、意外とビジネスの世界でも、言われてるほど英語って必要じゃないんです。“話せないといけない人”がちゃんと話せればいい。
外語系の大学や専門学校を出ても、英語を使う仕事に就くのはかなり難しいって知ってますか?
「卒業したら英語を使った仕事をするのが夢です!」ってよく言うんですけど、そんなセリフが出てくるのがもうおかしいと思うんですよ。
英語がビジネスでそんなに必要とされてる言語なら、「英語ができる」ってだけで就職には困らないはず。
でも実際には本当に英語力が求められるような求人って、驚くほど少ないんです。
外資系ですら、英語力が求められる人は全体の3%だけらしいですからね。普通の日本の企業ならほんの一部話せる人がいたらそれでOKでしょう。
「英語ができないと世界から置いていかれる」に該当する日本のビジネスマンって、相当優秀な人だと思いますよ。
その辺の話は以前から紹介してるこの本が詳しいのでご一読ください↓
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まとめ
今回の話をまとめると、
- 世界的に人気のあるものは日本語版が作られるので問題ない
- 国際交流が多様性を学ぶ唯一の方法じゃない
- ビジネスでも英語が本当に必要なのは一部の人
- だから「英語ができないと世界から置いていかれる」は言い過ぎ。
そんな感じですかね。
もちろん今回の話はごく普通の一般人の場合の話ですよ。日本の政治経済に大きな影響与える人なんかは、絶対英語できなきゃダメです。
例えば現在の日本のトップである安倍首相が
「Nuclear weaponって何〜?」
とか言ってたら、日本列島まるごと世界から置いていかれる可能性すらあります。“話せるべき人”は絶対に話せないとダメです。
以上、「英語ができないと世界から置いていかれる」は本当か?という話でした。
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