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インドで英語を使ってみて分かったこと。本当の世界共通語とは?

インドの風景

インドに行ったら脳内にどんな変化が起きるのか?という記事を先日書きましたが、ひとつ書き忘れた事があります。

 

インドの「英語」です。

 

インドに行って英語をたくさん使うことで、「英語」に対する考え方もかなり変わりました。

どの辺が変わったのか?書いていきます。

 

 

 

インドは“一応”英語圏

 

「インドは英語圏」というのはよく知られてますよね。

インドは各地に100を超える言語が存在しているので、共通語として英語が使われています。

 

英語は共通語としてだけではなく、インドの公用語としても使われていて、道路標識や街の看板など、インドの街を歩いていると英語を目にする機会はとても多いです。

 

例えば・・

インドの英語で書かれた交通標識

交通標識はすべて英語

これはインド・コルカタで撮った交通標識。日本ではありえないレベルでボロボロですが「左に曲がるな」と書いてあります。

現地語(べンガル語)での表記はなし。

インド・コルカタの英語がメインで書かれた看板

看板も英語メイン

 

その近くにあったクスリ屋の看板。

店の看板は交通標識とは違って現地語が混ざってることもありますが、英語がメインで書かれてる事が多かったです。

 

隣国のバングラデシュでは↓みたいな感じで、何屋さんかよく分からない事もよくあったんですが、インドでそういう事はなかったです。

バングラデシュの現地語で書かれた看板

 

インドの鉄道駅に掲示された時刻表

駅に掲示された時刻表はすべて英語

駅に張り出されていた時刻表。交通標識や店の看板とは違って時刻表は現地語しか分からない人も見るものだと思うんですが、全て英語で書かれています。

 

こんな感じでインドでは、英語は外国語ではない現地の言語の一つとして存在してるんですね。

日本人からすると不思議な感覚です。

 

インド人が話す“バリバリのインド訛りの英語”

 

これは看板や標識だけじゃなくて、人が話す言語も同じことが言えます。

 

コルカタの街を歩いてると、基本的には現地語であるベンガル語しか聞こえてきません。

だから英語で話しかけると「えっ」って顔をされるのかな?と思うじゃないですか。

 

でも実際に英語で話しかけてみると、普通に“バリバリのインド訛りの英語”で返事が返ってくるんですよ。

 

この“バリバリのインド訛りの英語”というのが個人的には興味深くて、彼らは非英語圏の人にありがちな「アメリカっぽい英語を話そうとする」という事をしないんです。

 

例えば日本人が韓国のホテルに行って、韓国人のスタッフと英語で話すという場面がありますよね。

そういう時って、なぜかお互いにアメリカの英語を意識して喋ることが多くないですか?

 

話し方だけじゃなくて、人によってはボディーランゲージや声のトーンまでアメリカ風になってたりします。

 

でもインド人は英語を話す時も、現地語を話すときも基本同じなんですよ。

インド訛りの英語を恥ずかしいと思うこともないし、そもそも訛ってるという認識すらないでしょう。

なぜかアメリカ人っぽく英語を話そうとする日本人

インドの蚊よけ薬、Odomos

インドの有名な蚊よけ薬、Odomos。どの地域の人も読めるように英語で書かれている

 

これ最初は「さすがインド。英語も普通じゃないww」とか思ってたんですが、考えて見ればこれって全然おかしな事ではないんです。

 

インド人と日本人が英語で話すときって、相手の母語が分からないから「共通語」として英語を使ってるだけですよね。

英語はアメリカで話されてる言語だし、英語を世界に広めたのもアメリカ(とイギリス)ですが、この場面で英語を話してるのはインド人と日本人です。

アメリカは関係ありません。

 

自分自身がアメリカ人だったら話は別ですが、僕らは日本人ですよね??

日本人なのにアメリカ英語を一生懸命話そうとして、それをしようとしないインド人を「訛ってる!」と心の中でややバカにする。

 

考えて見ればおかしな話です。

インド人は共通語として英語を使っているだけ

 

インド人は英語を単に「言葉が通じない人と意思疎通するためのツール」として使ってるんだと思うんですね。

だから英語を話すときも、発音やノリが現地語のまんま。

 

でもこれって世界共通語のあるべき姿だと思うんです。

 

日本人が外国人と英語で話してる時って、心のどこかで「世界を支配するアメリカ様の言語で意思の疎通を計ってる」と思ってる部分があると思うんですよ。

だからちゃんと通じているのに「発音がヘタだから恥ずかしい」とか思ってしまう。

 

「世界共通語としての英語」って、本来は“通じればそれでいい”もののはずなんです。

 

発音や文法は重要で、意思疎通するためには、ある程度の基本は抑える必要はありますが、ノリや話し方までアメリカを意識する必要はありません。

 

インドで英語を話すときはアメリカは関係ない。当たり前のことなんですが、インドで得た、英語に関する一番の収穫はそれです。

短くまとめると・・?

 

という事で、インドで英語を使ってみて思ったことを3行でまとめると

 

  • インド人は訛ってる英語を堂々と話す
  • でもそれは訛ってるんじゃなくて、共通語として英語を使ってるだけ
  • 世界共通語として英語を使うときに、アメリカを意識する必要はない

 

こんな感じでしょうか。

 

よく英語の語学留学先を決めるときに「オーストラリアは訛ってるからよくない」とか言う人がいますが、

“世界共通語”としての英語を学びたいなら、そんなのは本来なんの問題もない事のはずなんです。

インドや英語に関する記事たくさんあります!

 

インドに行くと脳内にどんな変化があるのか?という話しは↓に

www.nihongodedozo.com

英語は意外とメリット少ないよ!という話を↓に書いたので、ぜひ一読ください。

www.nihongodedozo.com

 

以上、インドの英語の話でした。ちなみに僕アメリカは大好きです。