変形しすぎだろw 中国語の外来語の言いかたがフリーダムすぎる!
今回は中国語の中の「外来語」の話。
普通、外来語を自国語に取り入れる時はできるだけ元々の音に近い音で発音しようとしますよね。
例えば日本語の場合「Table」は「テーブル」、「Door」は「ドア」とか。違いはあるけど似た音にはなってます。
でもこれが中国語の場合、すごいんですよ。めちゃくちゃフリーダムなんです。どんな風にフリーダムなのか紹介していきます。
- マクドナルド→マイダンラオ(麦当劳)
- 日本語の「マクドナルド」も結構フリーダムだった
- チョコレート→チャオカリ(巧克力)
- カナダ→ジャナダ(加拿大)
- カナダよりさらにフリーダムな地名も
- ちなみに冒頭のすき家は・・
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マクドナルド→マイダンラオ(麦当劳)
一つ目はMc donald’s 。日本語で言うマクドナルドですね。中国語での言い方は「マイダンラオ」で、もはや原型を留めてません。
「c」と「na」の音が完全に抜け落ちているし、最後に謎の「ラオ」が追加されています。
もう「原音は参考程度に入れておきました」という感じ。オリジナリティがヤバいです。
ただこれに関しては日本人も人の事を言えないんですよ。
韓国人がよく日本の「マクドナルド」の発音をバカにするのを知ってますか?
日本語の「マクドナルド」も結構フリーダムだった
僕昔オーストラリアに住んでた事があるんですが、オーストラリアは韓国人がめちゃくちゃ多くて、よく話す機会があったんです。
一緒にマックに行くこともあったんですけど、その時によくこういう事を言われました。
「日本ではMc donald'sを“マクドナルド”と呼ぶらしいねぇグフフ」
確かに原音である「メクダーナゥ」と日本語の「マクドナルド」はかなりかけ離れています。
それに対して韓国語の呼び方は「メッドナルドゥ」(ローマ字で表すとMekdonaldu)で韓国語のほうが原音に近いんですね。
もしかしたら韓国人からすると日本の発音は「ムクドネルネ」みたいな、摩訶不思議な呼び方に聞こえるのかもしれません。
いや、それでも日本の呼び方は「マイダンラオ」よりは遥かにマシだと思うんですけどね〜。なぜか中国語の呼び方をバカにしてるのは聞いた事がないんです。なんでかなぁ。
もはやマイダンラオは別次元に達していて、笑いも起きないって事なんでしょうか?
チョコレート→チャオカリ(巧克力)
続いてチョコレート。英語で書くとChocolateですね。
上のマクドナルドでは原音をかなり逸脱していた日本語ですが、この「チョコレート」に関しては日本語もできるだけ原音を再現した形になっています。そのまま海外で言っても通じるでしょう。
じゃあ中国語ではどう言うのかと言うと、なんと「チャオカリ」です。後半の「レート」が強引に省略されて「リ」になってしまいました。
最初の「チャオ」ですが、これ「チョコ」という音が頭にある日本人にはそう聴こえなくて「チョコリ」に聴こえます。なんだか可愛くないですか?
ここで発音聴けるので聴いてみて下さい↓
チョコレート | 中国語辞書:日中中日辞典 - BitEx中国語 巧克力 チョコレート 名詞
ね?かわいいでしょ?
ポテトチップスをポテチっていうノリで、日本人もいつかはチョコレートの事をチョコリって言いだすんじゃないですかね。
カナダ→ジャナダ(加拿大)
日本語では「か」と読む「加」ですが、中国語では「ジャ」と読みます。
だから中国語ではカナダじゃなくてジャナダになってしまったんですね・・っていやいや、加にこだわる必要ないだろ!!w
本当に謎なんですが、中国語には「カ」と読む漢字がたくさんあるにも関わらず、なぜかわざわざ「ジャ」と読む漢字を当てて「ジャナダ」と呼んでいます。原音に近づける気が全くない姿勢はここでもブレませんね。
広東語では「加」を日本語と同じく「カ」と読むようなのでそれと何か関係あるのかもしれません。
カナダよりさらにフリーダムな地名も
ちなみに中国語では海外の国名や地名のほとんどが変形していて、例えばメキシコは「モシガ(墨西哥)」サンフランシスコは「ジュージンシャン(旧金山)」など、もはや変形ですらない完全なるオリジナルになってるものもあります。
フランスのパリに至っては「バリ(巴黎)」でリゾート地の名前になってますからね。中国さん自由すぎです。
ちなみに冒頭のすき家は・・
ずっと英語からの外来語ばかり紹介してきましたが、最後に日本語からの外来語も紹介します。
冒頭の写真に写ってる「すき家」は中国語でなんと読むかというと・・
「シチジャ」
中国語さん日本語でも原音に合わせる気ないw
以上、フリーダムすぎる中国語の外来語の話でした。
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