関西人にとって“もはや外国語”と言えるぐらいイントネーションの違う標準語。
ほとんどの単語が標準語のイントネーションと一致しない上に「橋」「牡蠣」「雨」等、アクセントが全く真逆になってるのも多々あります。
僕はそんな関西弁が話される地域で育ったので、東京に住んだ時に標準語マスターするの結構大変だったんですよ。
もう朝から晩まで、のび太君の喋り方のモノマネをしながら生活してる感じ。
以前の記事でも書きましたが、関西人にとって標準語ってすごく違和感を感じる言語で、まずそれに慣れるのに半年ぐらいかかりました。
今回はそんな僕が東京で生活する中で思った「関西人がイントネーションを間違えやすい標準語の言葉」を紹介したいと思います。
文字だけじゃ伝わらないと思うので、動画でイントネーションを聴けるようにしました。(1分ちょっとの短い動画です)
衝撃のイントネーションをご確認ください。
※紹介するのはあくまで僕の経験上の話です。関西人が全員同じ単語で訛る訳ではないので、そこはご理解ください。
- その1 やきそば
- その2 ひらがな
- その3 晴れ
- その4 筆算
- その5 コケちゃった
- その6 市場
- その7 本屋さん
- その8 あずき
- その9 クリボー
- その10 姫路
- その11 関空
- 東京人が変なイントネーションで発音しがちなエセ関西弁
- 関西人が標準語のイントネーションを習得する時に気をつける事
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その1 やきそば
ひとつめは「やきそば」。
これ8割以上の関西人は、茶色のクマさんのイントネーションで言っちゃうんじゃないですかね〜
僕も今だに標準語で「やきそば」を言うときは、気を抜いてると訛っちゃいます。
標準語のイントネーションだと、なんか「やき」と「そば」が完全に一体化してて「焼いたそば」感がうすい感じしません?
関西弁のイントネーション(上の動画で聞けます)だと「そば」を強調する感じになってますよね。だから標準語の時もそう発音したくなるんですよ。
やきそばってラーメンとかに比べると、あんまり話題に上らない食べ物だと思うので、発音を知らないまま東京で生活してる関西人も多いんじゃないですかね。
その2 ひらがな
2つ目は「ひらがな」。
これは上の「焼きそば」とは逆で、標準語のイントネーションの方が「ひら」と「がな」がしっかり区別されてる感があります。
平仮名は仮名の一種というのが、ちゃんと表現されてる感じ。
なので、関西人の訛りかたも「焼きそば」とは真逆になります。「がな」を強調しないイントネーションで言おうとします。
ちなみに「カタカナ」も同じなので気をつけてください。
その3 晴れ
3つ目は「晴れ」です。
標準語で「明日の天気は晴れ」って言うとき「は」にアクセントを付けて言いたくなりません?
標準語と関西弁はイントネーションが真逆な事が多いので、
「“晴れ”も真逆に言ったほうがいいのかな?」
と思って、わざわざ逆に発音してしまうんですよ。
でも実際は、標準語も関西弁も「晴れ」のイントネーションは同じで、「れ」にアクセントが付きます。
「雨」や「雪」は真逆になるんですが、なぜか「晴れ」だけ関西弁と同じ。
そんなトラップ仕掛けられたら、そりゃあ訛りますよね〜。
その4 筆算
4つ目は「筆算」です。これは“違和感ヤバい系”のワナですね。なぜか東京では筆算を「ニッサン」みたいなイントネーションで言います。
たぶん関西人に言ったら10人中9人は「ウソやろ!?」って言うでしょうね。それぐらい違和感がすごい。
成人してから筆算ってほとんど言わないと思うので、子供が筆算を習う年齢になって初めて気づいたって人もいると思います。
僕もこれは東京にきて数年間は知りませんでした。
ただこの「筆算」のイントネーションは首都圏でも地域によって違うみたいです。
神奈川県のどこどこではこの言い方はしない、とかあるようですね。
その5 コケちゃった
これも“違和感ヤバい系”です。東京で「コケちゃった」のイントネーションを初めて聴いたときは正直、耳を疑いました。
関西人はこれ100%訛るんじゃないですかね??これ事前知識なしには、ちゃんと発音できないですよ。
ちなみに現在形の「コケる」「コケます」は“コ”にアクセントは付きません。想像通りの発音で大丈夫です。
その6 市場
6つ目は「市場(いちば)」これも間違えやすいです。
標準語って、言葉の頭にアクセントがつく単語が少ないと思うんですよ。
例えばこの「〜場」シリーズなら
- 酒場
- 料理場
- 仕事場
- 洗い場
- 新木場
これ全部イントネーション同じですよね。アクセントは一番前じゃないです。
でもなぜか「市場」だけ違うんです。アクセントが一番前に来る。僕はこういうのを「不規則イントネーション」って呼んでます。
標準語は所々にこういうワナが仕掛けられてるんですよ。
その7 本屋さん
7つめは「本屋さん」。これも「市場」と同じ“不規則イントネーション”です。
「〜屋さん」シリーズで、なぜかこれだけアクセントが一番前なんです。
他の「〜屋さん」を発音してみましょう。
- 魚屋さん
- 電器屋さん
- 郵便屋さん
- 食べ物屋さん
- 古着屋さん
- 文房具屋さん
ね?全部一番前にアクセント来ないでしょ?本屋さんだけおかしいんです。
その8 あずき
8つめは「あずき」です。これはもしかしたら関西人でも意見が分かれるかも。
関西弁では茶色のクマさんのイントネーションで言うんですけど、標準語でも同じ言い方で言いたくなりません?僕はそっちの方がしっくりきますね〜。
標準語のほうも違和感はないんですが、なんかあずきの持つ「和」の感じが薄まって聞こえるんですよ。
これ共感する人いますかねぇ。
その9 クリボー
8つ目はマリオに出てくる「クリボー」。
これもまた使う場面が限られる言葉なので、なかなか気がつかないですね。
東京に住んでるのに、クリボーのイントネーションを知らないまま一生を終える関西人もいるんじゃないでしょうか。
これも関西人にとってはかなり違和感がある言い方で、なんかめっちゃ弱そうに聴こえます。(クリボーは実際弱いですが)
ゲームのキャラの言い方まで違うなんて、地域差って面白いですね〜。
その10 姫路
10こめは「姫路」。これは標準語というより“東京方言”のようです。
アナウンサーが話す「本当の標準語」では茶色のクマさんの言い方が正しいんだとか。
昔東京では「し」と「ひ」の発音がほとんど同じだったそうで、「しめじ」と混同しないように今のイントネーションになったそうです。(諸説あり)
でも東京で「シメジ」と混同するぐらい「姫路」って言うかなぁ?と思うんですけどね〜。
そしてこの東京イントネーションの「姫路」も、「筆算」に匹敵するぐらいの“違和感ヤバい系”です。
もう姫路感が全くないです。地元の人がブチギレるレベル。
ちなみに動画内で茶色のクマさんが言ってる「アクセント辞典」とはこれの事です。
訛りたくない人の最終兵器ですねw
その11 関空
最後は「関空」。
エセ関西弁の記事でも紹介しましたが、これも“違和感ヤバイ系”ですね。
姫路や筆算に比べればマシですが、個人的にはかなり違和感があります。
初めて聴いた時にはビックリしました。
何というか、標準語のイントネーションだと“親しみを込めた愛称”感が激減してるように感じません?これ僕だけですかね。
せめて“か”にアクセントをつけて「東急」や「韓国」のようなイントネーションなら違和感はマシだったと思うんですけど・・。
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一度のぞいてみて下さい。
東京人が変なイントネーションで発音しがちなエセ関西弁
最後におまけで逆バージョンも紹介しときます。
東京の人が「関西弁」という単語を関西弁で言おうとしたらどうなるか?という動画です。
これは東京人だけではなく、東京生活が長い関西人が久しぶりに関西弁を喋った時にも起こります。
ドラマとかで関西人が関西人の役を演じてるのに、こんなイントネーションになってる事よくありますよ。
普段関西弁喋ってないんでしょうね。
「関西弁」以外にも「大阪」や「たこ焼き」等の単語でも同じ事がおきます。
エセ関西弁に関してはこちらの記事を参照。同じような感じの動画で紹介してます。↓
関西人が標準語のイントネーションを習得する時に気をつける事
と言う事で、最後に関西人が標準語を習得したい場合に、気をつけるべき事をまとめておきます。
- 時々不規則なイントネーションの単語がある
- 普段使わない単語の中にも意外なイントネーションの単語が潜んでる
- 時々信じられないようなイントネーションの単語があるけど気にしない
僕は言語に興味があるので、標準語も一種の“外国語”として習得しましたが、普通は少しぐらい訛ってても損する事はほとんどないです。
逆に訛りを気にしすぎて、自分の本来のキャラを潰してしまう方が損するかもしれません。
標準語を話すときの“ノリ”については、この動画も参照。
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