日本に行って日本語を話すとバカにされる?外国人の嘆き
今回は日本で外国人が日本語を話すとバカにされる場合があるっていう話。
みなさんは海外に行って、カタコトの現地語を話して現地の人に笑われたり、バカにされたりした経験はありますか?
大抵の場合は「困った顔をされる」事が多いと思います。
「どうしよう、困ったなぁ。この人言葉通じないよ〜」っていう感じで、めんどくさがられる事がほとんど。
普通は初対面でバカにしたりしません。
もちろん気心の知れた間柄だと、半分冗談で発音をバカにしたりする事もあるでしょう。実際に僕自身、経験があります。
昔オーストラリアに住んでいた頃、同じシェアハウスに住んでいたオーストラリア人の若い女の子に、英語の発音で爆笑された事があります。
その時はちょっと真面目な話をしてたんですね。
世の中のここがおかしい!みたいな話だったと思うんですが、話のいいところでAbsolutely!(間違いない!)って言ったんです。
それがかなり外人訛りだったらしく大爆笑。「間違いニャイ!」みたいに聞こえたんでしょうね。思わず笑ってしまったらしいです。いや、そりゃあ笑いますよ。
そういう事情って日本も同じかと思ってたんですが、中華圏で先日こんな記事が話題になっていました。
「日本に旅行に行って日本語を話すとバカにされる?」という記事。
世界一と言ってもいいぐらい親日な事で知られる台湾。
10数年前に比べると少し落ち着いたものの、今だに日本は憧れの国で、何度も訪れる人がたくさんいます。
しかし台湾人が日本に行く上で一番気になるのが言葉の問題。
日本は英語が通じにくい事もあってか、日本に行く前に日本語を少しでも勉強していく人が多いそう。
ところが日本に着いて、勇気を出してそれを実際に使ってみると・・
なぜかバカにしたような目で見られてしまう!
最悪です。おもてなしの「お」もないですね。なんでそういう風になるんでしょうか?
しかもなぜか英語で話しかけると、カタコト日本語で話しかけた時よりも明らかに態度が良くなるんだとか。(苦手だから?)
逆に台湾の観光地で、日本人の観光客がカタコトの中国語で一生懸命話そうとしているのを見ると「中国語勉強してきて偉いなぁ。難しい言語なのに」と思う人が多数派だそう。
逆にバカにするというのは信じられないそうです。
特にそれが若い女の子だったりしたら、独特の訛りに萌えて恋におちる事すらあるとか。
なぜ日本人は、カタコトの日本語を話す台湾人を差別するような目で見てしまうんでしょうか?考えられる理由をいくつか挙げてみます。
1、中国人だと思われている
以前当サイトではこんな記事を書きました。
台湾人は中国人とよく間違えられるんです。
半分ぐらいはこれが原因じゃないでしょうか?言語云々ではなく、マナーが悪いイメージの中国人と一緒くたにされて、警戒されたのかもしれません。
上の記事でも書きましたが、最近は中国人の身なりが良くなってきた事もあって、台湾人と中国人を見分けるのがかなり難しくなってます。
これはもうどうしようもないですね・・中国人のイメージがいつか良くなるのを願うしかないです。
2、アジア諸国を下に見てしまう日本人の国民性
歴史的な経緯や、アジアの中で日本が経済的に優位な状態が続いた事もあって、日本人は今だに「日本はアジアの中で特別」と心のどこかで考えているフシがあります。
今はもうそういう状況じゃない、というのは日本人も分かってます。でも一度ついたイメージを覆すのはなかなか時間がかかるんですね。
ましてや「日本人じゃないアジアの人が日本語を勉強してくれてる。すごい!」なんて思うに至るには、あと何十年もかかる事でしょう。
3、台湾の事をあまり知らない
日本政府は中国との関係上、台湾を今でも国として認められない状況にあります。
それと関係してか、日本のニュースやメディア等で近隣諸国の話をする時は「お隣の韓国や中国では・・」とか「日中韓が連携して・・」等、台湾の名前があまり出てきません。
「中国」の中に含められてしまってるんですね。
アジアや外国に興味のある人は、台湾のそう言った事情を知ってる人もいます。
でもそうでない一般の人は、台湾では何語が話されているのか、台湾はそもそも国なのかよく知らない人も多いです。
若い人なんかだと「ネットで台湾はかわいい女の子が多いっていうのを見たことがある」程度の認識の人が多いんじゃないでしょうか?
なので、日本で「台湾から来た」と言っても「?」という反応をされる→それが塩対応に繋がる、という事もあるんじゃないかなぁと。
台湾人がこのブログを読む事はないかも知れません。でも日本に旅行に来て冷たい仕打ちを受けた方に、日本人は台湾人が嫌いな訳じゃないよ!っていうのが言いたくて書きました。
だって申し訳ないじゃないですか、せっかく来てくれたのに。
以上、外国人(主に台湾)のカタコト日本語の話でした。
ツイッターやってます
ちなみにabsolutelyはオーストラリア英語、イギリス英語、アメリカ英語それぞれイントネーションが違うらしくて、爆笑したオーストラリア人も後でイギリス人に君のイントネーションもおかしいよって言われてましたw
— 日本語でどうぞ (@nihongode_dozo) 2017年10月25日