大阪・西成の果てにある秘境駅「木津川駅」がヤバすぎた
ドヤ街で有名な大阪の西成。
そんな西成の端っこの方に一日の利用者数が100人ぐらいしかいない秘境駅があるのをご存知ですか?
この前実際に行ってきたんですが、駅前が想像以上にヤバかったので紹介します。
※当サイトには大阪に関する記事が14あります。
都会のローカル線・汐見橋線
今回行ってきたのは西成区の西の方を走る「南海汐見橋線」という路線の木津川駅。
ドヤ街のあるあいりん地区からは約2キロ離れた場所に位置していて、西成の果てとも言える場所です。
この汐見橋線という路線、正式には高野線の一部で大阪市内を走ってるんですが、大阪でも知ってる人はかなり少ないです。なぜかというと・・
廃線寸前と言えるぐらい利用者がいないんです!
終電が22:30ってもはや都市交通として機能してないですよね。時刻表全体からやる気のなさが伝わってきます。
汐見橋線は作った当初はそれなりに利用者がいたそうなんですが、時代が変わって今では完全に役目を終えた路線になってます。
いわゆる「都会のローカル線」ですね。
始発駅である岸里玉出駅でも、汐見橋線のりばに繋がる階段だけ違う空気が流れてます。
今回紹介する木津川駅は、そんなヤバい汐見橋線の中でも一番利用者が少ない駅。
どうですか気になってきたでしょ??路線の紹介はこれぐらいにして本題の木津川駅の話にいきましょう。
ホームからしてヤバい木津川駅
・・という事でやって来ました木津川駅。いやぁ期待を裏切りませんね〜。ホームの状態が普通じゃないです。
ちゃんと営業してる都会の駅にも関わらず、ひび割れた部分から草が生えていて廃止された駅みたいになってます。不法侵入感がハンパないw
ホームにはイスが置いてあって電車を待ってる人もいました。このイスもかなり年季が入ってますね〜。
この駅舎は昭和15年から使われてるそうなんですが、絶対このイスその時からあるやつだ・・。
2両編成の短い電車が突然到着
しばらくすると電車が到着。放送も何もなしです。突然電車が来てビックリしましたよw
2両編成の短い電車ですが中には15人ぐらい人が乗ってました。沿線には学校や工場もあるので全く利用者がいないという訳ではないようですね。
なんとこの駅、自動改札機があります。しかも無駄にICカード対応。
これ利用客100人ちょっとの為だけに存在してるんですよ?シュールな感じでいいですね〜。たぶん日本有数の「仕事してない自動改札機」でしょう。
もうこの写真でも少し見えてますが、この駅、駅前がヤバいんです。
普通は大都市圏の駅前ってロータリーがあったり、お店が並んでたりしますよね。大きめの駅だと駅ナカがショッピングモールみたいになってたりします。
でも木津川駅はそんな常識は通用しません。改札を一歩出るとこの世の終わりみたいな風景が広がってます。それでは見てみましょうか。
なんだこの駅前はww
どうですかヤバいでしょ?こんなめちゃくちゃな駅前あります??
あるのはお店でもロータリーでもなく、落書きだらけの壁とそこら中に散乱するゴミの数々。
しかもこの写真の奥を左に曲がったところでは、ゴミの中で誰か寝てました。もうこの世の終わりですよ。
ゴミと木津川駅舎のツーショット。右の建物が木津川駅です。
一体何をどうやったら駅前がこうなるんでしょうか?
落書きとゴミ以外にもなんかあちこち不自然に黒いし(何か燃やした?)
人通りがゼロなので、ずっとゴミの中で寝てるオッサンと2人きりだし。いろいろヤバかったです。
なぜこんな駅や路線が今だに残ってる?
なぜこんな“生きた廃墟”のような路線や駅が今だに残っているんでしょうか?
それはこの路線が「なにわ筋線」という大阪の新しい鉄道路線の一部になる可能性があったからなんです。
もし実現していたら世紀末のようなこの木津川駅は、大阪中心部と関西空港を結ぶ大動脈の一部に生まれかわる可能性を秘めてたんです。
でも見ての通り沿線はこんな状態だし、この路線からなにわ筋線に接続すると大阪の二大ターミナルのひとつ・難波を素通りしてしまいます。
そういう事もあって、数年前に汐見橋線はなにわ筋線の計画から外れたんですが、なぜか今だに廃線されずに残ってる。そんな状態です。
まだなにわ筋線の本格的な工事は始まってないので、万が一の計画変更の時の為に残してある・・とかそんなとこでしょうか。
大阪の中心近くにこんなローカルな空間があるのは貴重だと思うので、興味がある方ぜひ探検しに行ってみてください〜。
当サイトには大阪や関西を少し違った視点でみる記事がたくさんあります。一度ご覧ください。
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